外壁塗装や屋根塗装の見積書の見方ポイント8か条
「安心と安らぎの家」を長くキレイに保っていくために最適なメンテナンス・・・。
家の顔ともいえる「外観」。
ジメジメとした梅雨や照り付ける太陽。冬は乾燥し強い寒風に晒されます。一番のダメージを受け続けている家の外壁・屋根。常に厳しい環境下にあるため、外壁・屋根はもっとも傷みが進みやすい箇所といわれています。
そろそろ『塗り替え時期かな?』どの業者に依頼したらよいのか・・・?
そもそも外壁塗装はどれくらい費用がかかるの?
いざ見積りをとってはみたものの、
「見積り書の見方がわからない」
「相場がわからないのでこの見積書が高いのか安いのかわからない」
「どの業者を選べばいいかわからない」
外壁塗装をご検討されてある方で、このような悩みで外壁塗装になかなか一歩踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。
一般的に10~15年に1度と言われている外壁塗装。決して安い費用ではないため何度もできる工事ではありません。そこで見積書を判断する際、チェックしていただきたいポイントがあります。このチェックポイントを押さえておけば見積書が適正であるか、またその後の業者選びに役に立ちますので一つ一つ確認していきましょう。
1. 見積り書のチェックポイント!
1-1 見積り金額は適正価格か?
1-2 仮設足場代
1-3 メーカーの施工仕様の塗り回数
1-4 使用される塗料メーカーや商品名が記載されているか
1-5 下地処理
1-6 工程ごとに細かく書かれているか
1-7 付帯部の材質に合わせた塗料を使用しているか
1-8 保証の記載があるかどうか
1-1 見積り金額は適正価格か?
外壁塗装の見積り書をチェックする際、多くの方が気になるのが、「見積り項目ごとの金額、合計金額は適正価格であるか」
一般的に外壁塗装は費用がわかりづらい工事の一つとされています。業者によって見積金額が違ってくるという費用が不明瞭な工事です。
外壁塗装の価格は塗り面積で変わります。窓が多ければその分塗装する面積が減るので安くなるといったように、どの建物でも外壁の面積は異なります。
見積書には『数量』と『単位』の欄があります。外壁塗装では、数量の欄に床面積、単位の欄には『㎡(平米)』が記載されているはずです。この機会に建築図面などの書類を見直して、ご自分で塗装面積を計算してみるのも良いかと思います。
面積(数量・単位) × 単価 = 金額 ※1m×1m=1㎡で計算されます
1-2 仮設足場代
外壁や屋根の塗装を行う際に必ずと言って良いほど必要となってくる足場。
足場の必要性・・・
外壁塗装工事で最初に行われる作業が足場組立工事です。 さて、この足場にはどのような役割があるのでしょうか?
外壁は塗布面積が広いので、足場を組むことで作業を効率よく進められ、仕上がりにも大きな違いが出てきます。また、高所での作業となりますので危険を伴います。足場があることで職人の安全を確保することもできます。
大切な住まいの塗り替えリフォームにおいて、足場を組むということは、さまざまな安心・安全を確保するためにとても重要なのです。
塗装工事の足場費用は、面積1㎡あたりの単価をもとに算出するのが一般的です。
足場を掛ける面積とは、「足場の外周の長さ×足場の高さ」です。
足場は一般的な2階建住宅の場合、組み立てに1日、解体に半日程度かかります。
足場は種類によってさまざまなパーツがあり運搬にも費用がかかります。そのため運搬費はもちろん、組み立てるための施工費や施工後の解体費も足場代には含まれています。通常足場の設置解体には、少なくとも2日間は必要になり人件費もかかってきます。こうした費用がまったくかからない「足場代は無料です」と謳ってくる業者は、適正な見積もりではない可能性があるので注意してください。
【くさび式足場】
ハンマーを使って、ブラケットを差し込んで組み立てていきます。
設置や解体が簡単で耐久性が高く、コストパフォーマンスに優れた足場です。
場所によっては設置することができません。
【枠組み足場】
もっとも多く使用されている足場です。組み立てや解体に比較的手間がかからず、軽くて強度が高いので非常に安全性に優れています。
【単管足場】
単管という丸いパイプを2本抱き合わせて組み立てる足場です。
幅や布の高さが任意に調整できるので、幅が狭いビルの間など、狭小地の工事で用いられます。
【単管ブラケット足場】
単管パイプにブラケットという金物をつけて、足場板を敷いてその上で作業する足場です。
足を乗せる板があるので、バランスがとれて作業しやすい特徴があります。
ここに注意!
一般的な外壁塗装を行う際に、足場費用が占める割合は工事費全体の2割程度になるほど高額です。 決して安い費用ではありません。 足場は工事が終わると解体してしまって後に残らないものなので、できれば安くすませたいものです。 しかし足場工事の人件費と足場資材は、安全で高品質な外壁塗装をするうえでは必要不可欠です。
足場費用には、運搬費、施工費、解体費等が含まれています。ということは、必ず人件費がかかっているという事です。その足場代を無料にしますと言ってくる業者は別の項目にその分を加算されていることが考えられます。足場代だけではなく、他のものに関しても、「サービスです」と言ってくる業者は別の項目に加算されていることも考えられるので注意が必要です。
1-3 メーカーの施工仕様の塗り回数
外壁や屋根の塗装を施工するにあたっては、一般的に下塗り、中塗り、上塗りと三回塗りが基本です。しかし塗料を節約するために下塗り、上塗りの二回だけで終わらせようとする業者もいます。そこで三度塗りそれぞれで使用する塗料の色を変えている業者もあります。そうすることによって、手抜き工事を見抜くことができたり、塗り忘れを防止する業者さんもいます。
但し、下地の劣化状況、仕上げの種類、使用する塗料によって4回以上塗る場合もあります。
ここに注意!規定回数以上の塗りは逆効果
塗料にはメーカーの施工仕様書により決められた塗り回数があります。それ以上塗り回数を増やすのは逆効果となることもあるので注意が必要です。必要以上に塗り回数を増やせば塗膜は厚くなり水蒸気を外に逃がすことができなくなり壁内に湿気がこもってしまいます。壁内に湿気がこもると内部結露が起きて、壁内部にカビが発生して衛生的にも良くありません。
また希釈率も塗装方法によって指定があります。施工仕様書通りに沿った施工をする業者にお願いしましょう。
1-4 使用される塗料メーカーや商品名が記載されているか
基本的に見積書には、施工箇所ごとに使用する塗料名が記載されています。もしくは、1液や2液、油性(溶剤)水性など塗料の成分が記載がされています。
塗料名だけではなく詳しい成分まで記載されていると安心です。例えばシリコン系と書かれていてもシリコンの中でも耐久年数の低い塗料を使用する可能性があるので注意が必要です。
使用する塗料で耐久年数も変わってきますので、同じ名前の塗料でもグレードを確認しておかれると安心です。優良な業者ですと使用塗料の缶数まで記載してあります。
また施工箇所ごとに適切な塗料を使用しているかのチェックも必要になってきます。耐用年数が異なる塗料を同じ家のあちこちへ使うと、当然ランクが低い塗料を使用した部分が先に剥げてきたり早い時期に劣化してきます。次回の塗装がある程度同じ時期になるような塗料の選定をしているかの確認も必要です。屋根材にも外壁材にも耐用年数があります。付帯部分も同じように次回の塗装時期に合わせた塗料を選定してもらいましょう。
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