セラミック塗料はよくない!?プロが解説!
1. セラミック塗料とは
突然ですが「セラミック」と聞いて皆さまは何を思い浮かべますか?
なんとなくクオリティが高いイメージがする名前ですが、きちんとその性能を理解している人は少ないのではないでしょうか。
セラミックとは、無機系のモノを配合した塗料という表現だと正しく伝わるかと思います。セラミックとは、陶磁器、セトモノなどの「陶器」のことを指します。広くとらえると、砂やガラスなどを焼き固めたもののことです。
塗料とは樹脂のことを指しており、耐久年数などは基本的には樹脂によって決まります。「セラミック」は樹脂ではありません。無機やセラミックは原料のことなので、セラミック塗料にグレードはなく、ベースとなる塗料(アクリル・ウレタン・シリコンなど)により、耐用年数などが異なります。
2. セラミック塗料の特徴
そもそもセラミック塗料とは、塗料に含まれている成分全てがセラミックというわけではありません。シリコン塗料やフッ素塗料などの塗料にセラミック素材を混ぜて作られたものがセラミック塗料となります。また、『半分以上がセラミックでなくてはいけない』などの決まりがあるわけでもないので、ほんの少しでもセラミックが配合されていれば、それはセラミック塗料となります。
セラミックは原料ですので、セラミック塗料だからグレードが高いか低いかということはありません。セラミックを含んだ塗料の価格や耐久年数は、成分の配合率ではなくベースとなる樹脂塗料により異なります。断熱・遮熱、低汚染性に優れた塗料ではありますので他の塗料とくらべて料金が高くなります。
3. セラミックを含んだ塗料の種類
セラミック塗料にはさまざまな種類があり、種類によって特徴や効果が異なります。
外壁塗装の際、目的に合ったセラミック塗料を選ぶために、まずセラミック塗料の種類について理解を深める必要があります。