4. 塗料メーカーに注意!
工場を持たない 「過剰表現」の塗料メーカーが増加
本来、商品を製造する会社がメーカーですが、最近の塗料業界で増えているのが中堅メーカーの塗料をプライベートブランド(PB)塗料にして、メーカーを謳う会社(以下、PB塗料会社)です。
そのほとんどが、大手塗料メーカーの商品ではなく安く仕入れることができる中堅メーカーの商品となっています。PB塗料は、耐久性や機能性がどの程度のものかわかりません。わかることは、製造している中堅メーカーの耐久性と機能性を超えることはないということは言えます。しかし、立派なパンフレットを作って耐久性や機能性を過剰に謳っています。大手塗料メーカーの技術でも20年以上の耐用年数を持つ塗料は未だ存在していません。「売りやすい」「高利益」の塗料を欲しがる塗装店の理想は、メーカーが相場より長期耐久性、高機能性を謳っていて尚且つ安く仕入れることができる塗料です。PB塗料会社は、耐久性や機能性の過剰表現と安さで取り扱い塗装店を増やしています。もちろん、塗装店は本当のところ中身がどの程度の塗料かわかるはずもありませんがPB塗料会社が謳っていることを鵜呑みにしています。
PB塗料会社は、塗装店への販売価格が「直販だから安い」と謳っていたりしますが通常の流通経路と変わりません。
■PB塗料の流通経路は、
①塗料メーカー→②PB塗料会社→③塗装店 の2経路。
■通常塗料の流通経路は、
①塗料メーカー→②卸業者→③塗装店 の同じ2経路です。
安さの秘密は、逆算するとPB塗料会社の中堅塗料メーカーからの仕入れ値が凄く安いということになりますので、まともな塗料なのか疑問が生じます。塗装店は、「売りやすさ」と「高利益」となるため、お客様に提案する塗装店が全国的に急増しています。
塗料の耐久性試験の実態
塗料耐久性に注意!
塗料メーカーのカタログには、塗料の耐候性を示すためのグラフがあります。この耐候性は、キセノンランプ試験やスーパーUV試験などの特殊な試験で評価されます。促進耐候性試験装置は複数のメーカーから提供されており、メーカーやテストの設定によって結果が異なることがあります。
実は多くの塗料試験が塗料メーカー社内試験となっていますので、長期耐候性を謳うこともできてしまいます。
5. 塗装業者に注意! ~業者が売りたいがための手口~
外壁塗装は家の寿命や外観に大きな影響を与える重要な工事です。しかし、その費用は決して安くはありません。優良な業者を選びたいところですが、専門的な知識がないと業者の仕事の品質を判断するのは難しいです。だからこそ、業者選びには細心の注意が必要です。単に「安いから」とだけで考えるのではなく、信頼性のある業者を選ぶことが重要です。価格につられて悪徳業者に騙されないようにしましょう。
今回は、悪質な業者から身を守るために注意すべき「業界の裏話」をお話していきます。
1.大手塗料メーカー以外を勧める
外壁塗装で必要な塗料を大手塗料メーカーではなく、中堅塗料メーカーや製造工場を持たないメーカーをしきりにアピールしたり、製造元がよくわからないオリジナル塗料を過剰表現して勧めてくる業者は避けたが良いでしょう。オリジナル塗料は自社ブランド品となるため相場より長期耐用年数を謳い、高級塗料と謳いながら安価で塗装店に販売しています。塗料を長い間追求し続けた開発費や実績からも大手塗料メーカーは安心と言えます。お客様の要望に応じて自社塗料だけではなく、複数の大手メーカーの塗料も提案してくる業者は信頼性が高いです。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます。
家の色選び(外壁カラーデザイン)をオシャレに見せる7つのポイント!
外壁の色でイメージが大きく変わる家のデザイン。足をとめて眺めたくなるほど素敵な家、凛とした佇まいの家、周りの景観と調和している街並みとバランスのとれた家など…
フッ素樹脂塗料が屋根・外壁塗装では実はお得!?
さて、毎日家を守っている外壁・屋根のメンテナンスは思ったより費用がかかるもの。
そのため何度もできる工事ではありません。一度の塗装でしっかりと次のメンテナンス…外壁塗装のカラーシミュレーション活用術とは!?
外壁塗装を考えた時、どうしても悩んでしまう外壁の「色」。「どんな色がいいかな」、「こっちの色もいいな」と色で迷われる方は多いのではないでしょうか。しかし悩む…
塗り替えで軒天の色を変えてオシャレにする方法!
軒天(のきてん)とは・・・外壁から外側に飛び出ている屋根の真下部分の事を言います。建物の外側に出ている天井部分ですね。また屋根以外にも玄関ポーチの庇部分や、バル…
失敗しない外壁塗料の種類と選び方とは!?
外壁塗装やDIYなどに使う塗料にはたくさんの種類があります。自分の家にあう塗料はどれなのか?どれを選べばいいのか分からなくて困ってしまう方も多いのではないでしょうか…
光触媒塗料のデメリット
塗装工事を検討する際、何度もメンテナンスをしなくても良い長持ちする塗料を選びたいですよね。そこで汚れにくく耐久性がある塗料を…と調べているうちに、光触媒塗料を知…
フッ素塗料(外壁、屋根)のメリットとデメリット
一度塗装したら次のメンテナンスまで長持ちする耐久性のある塗料はないだろうか。非常に丈夫で優れた耐久力と美しい光沢感が魅力のフッ素塗料。シリコン塗料や他の塗料と比較…
ラジカル塗料のメリット・デメリット
外壁塗装は長期間建物を守る役割があります。価格だけでなく耐久性も考慮して塗料や業者を選ばなければいけません。見積もりを取った際に“ラジカル塗料”と記載があったが…
セラミック塗料の基礎知識
突然ですが「セラミック」と聞いて皆さまは何を思い浮かべますか?なんとなくクオリティが高いイメージがする名前ですが、きちんとその性能を理解している人は少ないのでは…
外壁をツートンカラーでオシャレにするコツ!
失敗しない色選びのコツ!今度塗り替える時は色を変えたい…2色にしてみたい…このように外壁塗り替えの際、これまで単色だった外壁の色を2色で塗り替える方も多くいらっし…