フッ素樹脂塗料 【耐用年数 15~20年】
寿命がとても長い機能性塗料です。
アクリル系塗料やシリコン系塗料と比べると高い機能性効果を発揮します。
とてもクオリティが高いフッ素塗料ですが、まだまだ価格は高めなので一般家庭では採用が少ないです。
フッ素の持つ高性能により、汚れや雨・紫外線に強く、耐用年数は外壁塗装の塗料の中で一番長いです。
フッ素樹脂の特性から、フッ素系塗料はアクリル系塗料やシリコン系塗料に比べ耐候性にも優れており、一度塗装すれば長期間塗り替えを行う必要がないため、長い目で見た場合のコストを抑えたい方にはおすすめです。
なかなか手入れができない高層ビルや、耐久力が優れていることが必須条件である航空機器で積極的に取り入れられているほど、フッ素塗料は屈強な塗料なのです。
フッ素の素晴らしさは、ご自宅で使用されているフライパンに加工されているフッ素加工が証明していますので、素人の方でも理解しやすいと思います。汚れを寄せ付けず綺麗な状態を保ち塗膜の寿命を高めます。
光触媒塗料【耐用年数 10~20年】
自然の力で汚れを落とすことができる「セルフクリーニング効果」、建物に太陽光などの熱を伝えにくい「遮熱効果」、空気中の汚染物質を酸化し、除去する「空気清浄効果」の3つが光触媒塗料の主な特徴といわれています。
その理由は、原料の酸化チタンに関係しています。
酸化チタンの特性として「超親水性」があります。
親水性とは水と物質との馴染みやすさのことで、ガラスなどに水が付着すると水滴を作りますが、親水性が非常に高いとその水が水滴にならずに薄い膜が広がります。超親水性により水膜ができることで静電気の発生を防ぎ、ちりやホコリが付着しにくくなります。また油や排煙(主に排気ガスなどの大気汚染)の汚れも雨と一緒に洗い流されます。これが光触媒のセルフクリーニング効果であり、防汚性が非常に優れているといわれるところです。
光触媒塗料はその特性から、広い敷地に建つ日当たりの立地に建つ外壁の色が真っ白な住宅などは汚れが目立つので、特に光触媒塗料の性能を十分に発揮できるでしょう。
無機塗料 【耐用年数 15~20年】
ハイブリッド塗料とは、2つ以上の異なる特性を持つ成分を結合させてできた塗料のことをいいます。
どの素材にも長所・短所があります。
それらの素材を組み合わせることで短所を補い、長所を活かそうとして開発されたのがハイブリッド塗料です。
今では次世代型の機能性塗料として耐久性が高い、不燃性、汚れに強いといった無機のメリットと、柔軟性が高くクラックに強いという有機のメリットを組み合わせた有機・無機のハイブリッド塗料など様々なハイブリッド塗料が登場してきております。
寿命はありますが、無機物と有機物を配合した、塗料としては最高級の素晴らしい効果を発揮する塗料です。
その一つとして超耐候性です。塗料の中でも優れた耐久性と耐候性をもっており、耐久性を求める方には最適な塗料といえます。
また汚れにくいことも、無機塗料の特徴の一つです。この効果は光触媒塗料に匹敵するほど汚れに強いです。
ガラスなどの無機物は親水性が非常に高く汚れが表面に付着しても雨で洗い流す事が出来ます。
また、静電気が起きにくい性質がありますので、ホコリなどのゴミも寄せ付けない塗膜とする事が出来ます。
はっ水性も高いので、カビが出来にくいクリーンな外壁塗膜とする事が出来ます。
無機塗料は、有機塗料とのハイブリット塗料ですから、どんな有機塗料と混ざっているかで機能は変わってきます。
4. まとめ
外壁塗装で失敗してしまう例のひとつに、塗装のことを何も知らないまま一社からの見積もりだけで決めてしまい、結果として高額な費用がかかり早期に不具合が発生してしまうというケースがあります。これは、慣れない外壁塗装において判断基準がないまま契約したことで起きてしまった失敗例です。
外壁塗装を考えたときまず最初に外壁塗装の適切な相場を知ることです。複数の業者から見積もりを取ることで判断基準ができ、比較・検討することができます。
使用する塗料も種類が豊富で性能も様々です。塗料の持つメリット・デメリットを理解し、建物にあった塗料を選ばれてください。建物に使っている素材との相性もありますし、耐久性などによって金額も変わってきます。
外壁塗装の塗り替えを検討する際は信頼できる塗装店に依頼することが最も大切である、と言えるでしょう。