6-3 見積書の明記の仕方
見積書を確認する際“どこのメーカー”“詳しい塗料名”をきちんと明記されてあるか確認しましょう。
単に「無機塗料」としか明記されていない業者は要注意です。中には、あまり質の良くない塗料を高値で販売する悪徳業者も存在しますので十分注意されてください。
見積書には具体的な塗料名を明記してもらいましょう。
6-4 実績豊富な業者に依頼する
無機塗料は非常に扱いが難しい塗料になるので無機塗料の施工実績が豊富な業者を選ぶことも大事です。塗装した際の伸縮性が低いため、均等に塗るためには高い技術力が必要です。いくら高品質な塗料であっても均等に塗装できていなければ、すぐに剥がれてしまったり、ひび割れてしまったりする可能性が高くなります。また下地処理不足や、塗料を薄めて使うなどの手抜き工事をした場合も仕上がりは良くないです。そのような手抜き工事をせず、きちんと施工する業者を探す事もとても重要です。
7. まとめ
今回は無機塗料についてお話をさせていただきました。
無機塗料は、無機物(セラミックやケイ素など)を配合して作られた次世代の高機能塗料です。優れた耐久性などのメリットがありますが、それはきちんと配合された塗料の場合です。
よって一口に無機塗料といっても商品によって性能は様々です。
これから塗装をご検討されている方は、以下の注意点に気を付けて塗料選びをされてください。
①無機塗料の質には幅がある
②悪徳業者の謳い文句に注意する
③見積書の書き方に注意
④実績豊富な業者に依頼する
また営業マンが「無機塗料は30年以上もつのでおすすめですよ」といってすすめてくることがありますが、無機塗料に限らず、今現在販売されている塗料の中に30年以上もつと実証されている塗料はありませんので、そのような耐久性の高い塗料をすすめてくるのは悪徳業者である可能性が高いです。騙されないためには「悪徳業者かもしれない」ということを頭の片隅に入れておくだけで、騙されるリスクはグッと下がるはずです。
色々なメーカーが無機塗料の市場に参入してきており、安く販売してきているところもあり、有機と無機の配合が適切に行われているかについては疑問です。質のよい無機塗料を選ぶには、実績のある大手塗料メーカーの製品で、カタログなどにきちんと試験結果が掲載されているか確認しましょう。
以上のような注意点を十分に理解された上で、無機塗料を採用するかどうか検討されてください。
今回のお話が少しでもお役にたてれば幸いに存じます。