4. デメリット
◆初期費用が高い
ガルバリウム鋼板は、施工費が他の外装材と比較して若干高めです。ガルバリウムはサイディングなどの外壁よりも施工に手間がかかるので、その分の施工コストが高くなります。断熱材の施工が必要になる場合はその分費用が上乗せされる場合があります。
但し他の建材の方が安いからという理由だけで選んでしまうと、外壁材選びで失敗してしまう可能性がでてきますので、長い目で見て初期費用だけでなく、耐用年数も優れた外壁材を選ぶようにしましょう。
◆へこみやすく、補修も難しい
錆びにくく、汚れにくいというメリットがありますが、衝撃によりへこみやすい建材です。また表面のめっきが薄いため傷がつくと錆びてしまいます。
◆周囲の環境を受けやすい
住宅の近くに海岸や工場がある場合は、錆びやすい環境になってしまうことがあります。海からくる潮風や工場の排気ガスなどはガルバリウム鋼板をさびさせる原因です。
しかしこのような場所の近くにあるからガルバリウム鋼板を設置できないわけではありません。どの外壁材を取り付けるかは業者と相談しながら決めるようにしましょう。
◆施工時の取り扱いが難しい
錆びに強いというガルバリウム鋼板の特性を活かすため、他の金属と接触させないように気をつける必要があります。ガルバリウム鋼板は他の金属に接触すると錆びやすいという性質を持っているからです。施工は実績のある熟練された職人さんに施工していただく必要があります。
5. こんな方にガルバリウム鋼板はおすすめ
・高耐久を求める方
・周囲に海や工場がない環境にお住まいの方
・スタイリッシュな家がお好みの方
・建物の耐震性を優先させたい方
・建物への負担を減らすために軽量な外壁材を使いたい方
6. ガルバリウム鋼板メンテナンス方法
6-1 張り替え
張り替えとは、既存の外壁材を剥がして新しい外壁材を張り直すメンテナンス方法の事です。
費用相場は30坪の住宅で150万~260万円程度です。外壁材の内側の劣化・ひび割れが進行している場合に取られるメンテナンス方法です。費用は高いですが、既存の劣化症状をすべて無くすことができます。
6-2 重ね張り
重ね張りとは、既存の外壁材の上から新しい外壁材を重ねて張るメンテナンス方法です。
費用相場は30坪の住宅で120万~240万円程度です。塗装では外壁の補修が難しい場合に、重ね張りの工法をとります。張り替えよりも値段は安く済みますが、既存の外壁材の劣化が進んでいる場合には重ね張りを行うことができません。
重ね張りをするかどうかの判断は難しいため、必ず業者と相談して決めるようにしましょう。