4-5 塗装の工程が細かく、職人を選ぶ
光触媒塗料は、他の塗料と比べると高度な技術を必要とします。塗料の粘度が低くサラサラしている特殊な塗料です。塗料の乾きが遅いため、施工する日の天気、気温など他の塗料よりも注意を払う必要があります。
依頼をする際は実績なども考慮して業者を選ぶことをおすすめします。
4-6 すべての汚れが落ちるわけではない
光触媒塗料のセルフクリーニング機能は、油脂汚れなどには有効ですが、土汚れや火山灰などの無機質の汚れには対応していません。他にサビにも反応しません。このような汚れは早めの対応で綺麗を保つことが出来ます。
全ての汚れに対応できませんので、「どんな汚れもセルフクリーニングで落ちます!」と言ってくる営業マンには注意しましょう。
4-7 塗膜にひびが入りやすい
光触媒塗料の塗膜は他の塗料と比較すると施工後に固くなりやすく、外壁に使用した際にひび割れが起こりやすいです。クラックが起きやすい建物には不向きな塗料となってしまいます。ひび割れが起こると、そこから雨水が家屋の内部に侵入し雨漏りなどに繋がります。
4-8 大手メーカーが外壁用塗料を販売していない
塗料の最大手メーカー「日本ペイント」「エスケー化研」「関西ペイント」は、いずれも外壁用の光触媒塗料を販売されていません。そのため、光触媒塗料でお考えの場合にはその辺も踏まえて塗料の選択をするようにしましょう。信頼性の高い大手メーカーの塗料を使用したいと考えておられる方には、デメリットと感じられる可能性があります。
光触媒塗料を最初に開発したのが設備機器で有名なTOTOです。その後、他のメーカーでも光触媒塗料の開発をし、TOTOの他に日本特殊塗料、ピアレックス等からも販売されております。
※TOTOのハイドロテクトコートという塗料が先駆けとなった商品ですが、現在は販売中止となっています。
4-9 塗り替え時の塗料の密着が良くない
光触媒塗料を塗った塗膜は、表面が特殊な加工となっており、通常のシーラーでは簡単に剥離してしまいますので、専用の下塗り材を使用し塗り替えを行わなければいけません。
塗り替えの際は、光触媒塗料を使っている事を業者に伝え、専用の下塗り材を使って塗装をしてもらいましょう。