光触媒塗料
普段の生活で触媒という言葉を耳にする機会は少ないかと思います。触媒とは簡単に言うと、光が当たると触媒(化学反応速度を速める)作用を起こす物質のことです。光触媒とは、光を利用して化学反応を促進させるもののことを言います。光合成は聞いたことがあるかと思いますが、こちらは光触媒反応で人工的な化学物質を指すことが多いそうです。
今回は光触媒塗料についてですが、光触媒塗料に含まれる酸化チタンが太陽光に反応して、外壁に付着した汚れを分解し壁面に汚れが蓄積しにくくなる…ということです。(※ちなみに酸化チタンは化粧品などにも使われている安全な素材です)
難しい話になってしまいましたが、光触媒に含まれているものが太陽の光に化学反応して外壁を綺麗にしていると思ってくださればいいかと思います。汚れにくくセルフクリーニング効果があるということで最近話題の塗料でもあります。光触媒塗料は日光などの光を浴びることで性能を発揮するため、住宅密集地で建物の距離が近く日光・雨が当たらないところでは効果を発揮しなくなります。また光触媒塗料は、非常に扱いにくい塗料で均等に塗布できる施工技術が必要となってきます。
【参考】光触媒塗料の欠点(デメリット)をプロが解説!
このような方には『光触媒塗料』がおすすめ!
・汚れにくい外壁を希望される方
・セルフクリーニング効果がある塗料での塗装を希望される方
・塗装の頻度を減らしたい
・ホワイト系の色での塗装を検討している
・塗料の特殊な機能を重視したい
・日当たりの良い立地にある
無機塗料
そもそも無機塗料ってなんだろう?と思いますよね。無機物は生命が作り出すものではないガラスやタイル、レンガ、石などの鉱物を指します。これらは紫外線が強く当たっても劣化する事がありません。 例えば…一般住宅にある窓ガラス!強い紫外線があたり続けても劣化しないですよね。無機物を100%使用して塗料を作ることができれば半永久的な寿命を持つ塗料を作ることも可能ですが、実際にはそれだけでは固すぎて塗料として使用することができないので、無機物の耐久性を活かしつつ、有機物を混ぜて作った塗料が無機塗料です。一般的なアクリル塗料やシリコン塗料は有機塗料と呼ばれるものに対して、無機塗料は無機物を含んでおり、従来の有機塗料とは全く違う効果を発揮します。有機物が配合されている事により、残念ながら劣化が起こります。しかし無機物を使っているため長い寿命を発揮します。外壁の塗料の中で間違いなく耐久性も耐候性も一番の塗料ですし、汚れにくいことも無機塗料の特徴の一つです。他にも「カビ、こけが発生しにくい」「低汚染性と防汚性に優れている」「不燃性がある」などがあります。この無機塗料の性能を発揮するには塗装職人の技術が必要です。無機塗料本来のメリットを最大限に発揮できる業者に依頼しましょう。
また無機物が何パーセント以上含まれていたら無機塗料です、という定義は特にありません。少しでも無機物が含まれていれば無機塗料と呼ばれていることがあるので、無機塗料を選ぶ際には注意が必要です。
このような方には『無機塗料』がおすすめ!
・外壁に汚れが付着しやすい環境にお住まいの方(土埃が立ちやすい、日照時間が長い)
・艶のある外観を長く楽しみたい方
・メンテナンス回数を減らしたい方
・意匠性のデザインを活かしたい方
【参考】無機塗料って本当にいいのか?実は危険?
この他にも
・夏の暑さを回避したい方には…「遮熱塗料」
・夏の暑さや冬の寒さを改善して一年中快適に暮らしたい方には…「断熱塗料」
などもあります。
3. まとめ
いかがでしたでしょうか。
外壁塗装の塗料には様々な種類があります。どの塗料にもメリット・デメリットがあり、塗料によって得られる効果は様々です。
自分の家にはどの種類があうのか?塗料を選ぶ前にまずは家のこと…例えばどんな外壁材をつかっているのか、家周りの環境(海沿い・雨の多い地域)などをしっかり把握しておきましょう。それから一番重視したい目的を明確にしましょう。塗料で仕上がりに差が出るので塗料選びは大事な作業になってきます。
それぞれの塗料の特徴を理解し、お住まいに合う最適な塗料を選んでください。
今回の記事が少しでもお役に立てれば幸いです。