【外壁屋根塗装と時期を同じにする】
コーキングの補修を行う場合、屋根・外壁塗装と同じタイミングで行う方が良いのか?
コーキング補修工事のみと、屋根・外壁塗装工事とセットで行うのとでは、費用面ではどちらがお得なのか?
足場の費用は30坪の家でおおよそ、約15~20万円位ですが、別々で工事を行うとその都度足場代がかかります。
屋根、外壁塗装と同時に行うと、足場代を1回に抑えることができます。
ですが、やはり屋根・外壁塗装と同時施工になると高額になりますので、ご予算に合わせた工事を行うようにしましょう。
【参考】外壁と屋根の塗装リフォームは同時にした方がいいのか?
【施工箇所で増し打ち・打ち替えを使い分ける】
外壁のコーキング補修をするときは、基本的には「打ち替え」がおすすめです。古いコーキング材を全て撤去して新しいコーキング剤を充填するため、耐久性、防水性が良くなります。
一方、増し打ちは、劣化した既存のコーキングの上から新しいコーキングを打つ方法です。
劣化したコーキングの上から充填するので、内側の古いコーキングはまたひび割れたり隙間ができたりする恐れがあります。新しい充填したコーキングが馴染まず剥がれてしまうこともあります。
ですが、増し打ちが適している箇所があります。
窓やドアなどのサッシ周りのコーキングです。
サッシ周りは奥に防水紙があり誤って切ってしまう恐れがあるので、コーキング全てを撤去することが難しい場合があります。他に入隅という部分も同じような理由から増し打ちが適しています。
「打ち替え」と「増し打ち」は、どちらの工法が絶対に良い・悪いというものではなく、コーキングの場所や状態によって使い分けを行います。専門の業者の方に現状をみてもらい適した方法で施工をしてもらうことをおすすめします。
さらに詳しく知りたい方は窓まわり(サッシ)のコーキング打替え、増し打ちどっちがいい?で解説していますので、こちらの記事を参考にしてください
☆Vカット工法
既存のコーキングを撤去出来ない場所は、「Vカット工法」というやり方を用いることもあります。古いコーキングの表面をV字に削って増し打ちする方法です。
完全に撤去はできなくても、こうすることで新しいコーキングの厚みを確保することができます。
【見積書内容は明確に記載してもらう】
見積もりを取るとき、コーキングの打ち替えと増し打ちの項目には「長さ(メートル)×単価」を必ず別々に記載してもらいましょう。
依頼する業者の「施工内容」・「費用」が他社の見積もりと比較でき、適正かどうかチェックすることができます。
6. まとめ
今回はコーキングの役割、費用、補修のタイミングについてお話しました。
コーキングの寿命はおおよそ5~10年位といわれていますが、立地や気候などによりそれよりも早く劣化の症状がみられる場合は早めの対応をおすすめします。
コーキングの主な役割は
①水の浸入を防ぐ
②揺れに対する負荷を緩和する
など建物にとって非常に重要な役割を担っています。
コーキングの施工方法は打ち替えと増し打ちとあります。劣化した場所や状態によって施工方法が異なるため、専門の業者にみてもらい適切な方法で補修されることをおすすめします。
気になる費用面ですが、長さと施工方法で変わってきます。目地撤去の手間がある分、打ち替えのほうが高くなります。
建物にとって重要な役割のコーキング。
信頼できる業者に依頼し、定期的にメンテナンス・適切な補修を行なうようにしましょう。