3. コーキング工事費用相場
コーキングの打ち替え・増し打ち工事にかかるおおよその費用相場は以下の通りです。
コーキング工事は、m(メートル)単価で計算されることが多いため、合計数が長いほど費用も増します。
コーキング工事「打ち替え」と「増し打ち」にわかれます。
◆打ち替え・・・既存のコーキングを全て撤去し新しいコーキングを打つ方法
◆増し打ち・・・既存のコーキングの上から新しいコーキングを打つ方法(増し打ちは主にサッシ廻り・玄関扉廻りなどに行います)
この2つの方法を金額面で比較すると、目地撤去の手間がある分打ち替えのほうが高くなります。
《打ち替え費用》 700~1.100円/m (2階建て/30坪/180mの場合)126.000円~198.000円
《増し打ち費用》 400~ 700円/m (2階建て/30坪/180mの場合) 72.000円~126.000円
※上記金額は外壁塗装と同時施工の場合となります。目安としてご参考にして下さい。
主に使われているコーキング材
●変成シリコン系 (塗装後コーキングする場合)
●変成シリコン系ノンブリードタイプ (コーキング後塗装する場合)
●ポリウレタン系ノンブリードタイプ (コーキング後塗装する場合)
※ブリード(bleed)とは、可塑剤などの配合成分がコーキング材の表面ににじみ出ることをいいます。 ブリード物は、上に塗装した場合に塗膜を溶かしたり、べたつきで汚れを生じさせます。
ノンブリード(NB)はブリード物を析出させないタイプで、コーキング後に塗装をする場合に適しています。
コーキングの上に塗装をする工程の場合は、ノンブリードタイプのコーキング剤を選ばないといけません。
4. コーキング補修のタイミング
外壁コーキングのメンテナンスはおおよそ5~10年を目安とされていますが、実際にはお住まいの立地や気候などに左右されます。
定期的にコーキングの状態を確認し劣化していないかチェックすることが大切です。
小さなひび割れでもそのまま放置してしまうと雨水が浸み込む原因になるので注意が必要です。
①ひび割れ・破断
紫外線や雨などの影響で劣化し、柔軟性も失われてしまいます。柔軟性が減ってくるとコーキングにひび割れを起こし、さらに放置すると破断につながります。
②肉やせ
コーキングの劣化やコーキング材の量が少ない時に肉やせが起こることがあります。肉やセとは外壁の高さよりもコーキング部分が低く、段差が目立ってくることです。
築5年くらい経つと肉やせが起こりやすいのでコーキング部分の高さも確認していきましょう。
③欠落・剥離
コーキング部分のひび割れが分断すると欠落や剥離が起こります。また、コーキングが隅々まで塗布されていない場合や、プライマーの塗りムラがある場合などにも剥離することがあります。
コーキングの欠落や剥離は水が浸入しやすい状態になっています。早い段階で補修を検討しましょう。
【参考】コーキング打ち替えが必要な劣化状態と費用相場を徹底検証!