1-5 養生
塗料は液体なので、塗装の過程で飛び散ったりすることがあります。また、ドアや窓など塗料が付着してはいけない箇所を保護していきます。高圧洗浄後、塗装をする前に行います。
養生は全ての窓を覆ってしまいますが、事前に相談することによって、窓を開けられるような養生をしてくれます。開けたい箇所などは事前に業者へ相談しましょう。
※塗装作業では塗料が周りに飛散してしまうことがあります。塗料が付着してはいけない箇所は、業者と一緒に確認しましょう。
1-6 下塗り
ここから塗装の工程に入ります。
最初は下塗りです。下地強化・吸い込み止め・ムラ防止、また外壁と上塗り材との密着性を高めるための工程で、プライマーなどを使用して塗装します。経年劣化した屋根や外壁の建材は下塗り作業をしないと塗料をスポンジの様に吸い込んでしまいます。
下塗りの工程を省いたり、塗り不足があると仕上がりにムラが出来たり、後々の塗料の剥がれの原因となります。素地への吸い込み防止剤・接着剤であるためとても重要な工程となります。
下地作業にムラがあると塗膜の剥がれや浮きといった不具合の原因となります。
1-7 中塗り
下塗り後、しっかりと乾燥時間を確保したら、次に中塗りを行います。
中塗りは下塗りと上塗りの中間に行う工程で、塗膜の厚みを一定量確保し、上塗り材を補強する目的で行います。上塗りと同じ塗料を使用します。この中塗りを行うことで、塗料本来の性能が発揮されます。
※外壁塗装や屋根塗装の基本である3回塗りがされるのかはしっかりと確認しておく必要があります。
1-8 上塗り
中塗りの乾燥が終わったら、最後の仕上げとなる上塗りです。
塗りムラをなくして見た目をキレイに整え、決められた塗布量を使います。この塗布量とは1㎡あたりに塗装する適正な量のことで、各メーカーによって設定されています。決められた塗料の量が実際に使用されているなら、塗膜に厚さが確保されていると判断できます。もし使用された塗料が少ない場合は、今後の耐久性にも大きく影響してきます。そのため、この上塗りは塗膜を形成するため重要な工程です。
塗装終了後、塗り残しがないか最後にチェックし、養生を撤去していきます。養生の撤去で出たゴミなども全て持ち帰ります。
中・上塗りと塗膜の厚みを確保することで塗料本来の機能を発揮させ、美観、防水性を向上することで家を長持ちさせます。
1-9 完了検査・足場解体・引き渡し
完了検査では塗り残し、色むら、汚れや傷などの仕上がりと周囲を確認します。この完了検査には、施主も一緒に立ち会いをします。
完了検査の際、不備を見つけたときは施工会社に手直しを依頼しましょう。もし対応してくれない場合は第三者機関に相談しましょう。
完了検査が終わったら足場やメッシュシートを解体して、引き渡しになります。
足場解体作業は塗装できれいになった箇所に傷を付けたり、周りに落下したりしないよう、最後まで慎重に行っていきます。
※足場の解体作業は仕上がりの確認作業から日を置かずに行う場合もあります。足場がなくなるので、最終的なお家の全体像を確認します。