6-4 アクリル
硬化すると弾性体になり湿った箇所にも使用可能です。水性系のため作業がしやすいです。
主な使用場所
・モルタル、コンクリートの目地およびクラック(ひび割れ)、タイル目地 ・ALCのパネル目地など
メリット
・上から塗料可能 ・湿った箇所でも施工可能
デメリット
・耐久性が少ない ・充填後、コーキング材が痩せる ・ニーズが少ない
6-5 ポリサルファイド
耐熱性は変成シリコン系程ではないがよく、表面にゴミ、ほこりが付きにくい特性があります。一方柔軟性があまり無く金属類への使用には適さない材料です。 また、仕上げ材により塗料を変色・軟化させることがあるため、表面に塗装する場合には、汚染防止処理を行うことが必要です。
主な使用場所
・一般建築物の外装のタイル目地、窓まわり(サッシ)など ・カーテンウォールや石目地等
メリット
・耐久性が良い ・表面にゴミ、ほこりが付きにくい
デメリット
・上に塗料を塗ると変色、軟化させる場合がある ・建物の追従性に弱い ・匂いがする
※コーキングには様々な種類のものがあります。変成シリコン系とウレタン系のものがよく外壁では使用されています。サイディング外壁にお住まいの方は、変成シリコン系及び、ウレタン系のものを選ぶことをおすすめします。
「シリコン系」はシリコン樹脂が原料、「変性シリコン系」はウレタン樹脂が原料となるコーキング剤です。「変性シリコン系」はウレタン系コーキング剤に機能性を付加したものです。
7. コーキング材の2つの施工方法
コーキングの施工方法は下記の二つがあります。
7-1 成分型(一般の方向け)
「1成分型」と呼ばれ、そのまま充填できるタイプのコーキング材です。
ホームセンターなどでよく見かける、先端が尖った筒状のタイプを一般的に「1成分型コーキング材」と言います。缶のタイプもありますが、基本的には専用容器(カートリッジ)に入っておりコーキングガンを使用するものが多いです。混ぜ合わせる必要がないので手間がかかりません。 1本ずつ「カートリッジ」という筒に入っていますので、すぐに使用できるのがメリットです。
ただし2成分型と比べると価格が比較的高いです。
小面積の補修に対して使用することが多いものになります。
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