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外壁塗装費用

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2-3 木質系サイディング

じっくりと時を重ねて、味わいと温もりを感じる家。

自然の木の風合いを生かした天然木を加工して作られたサイディングで、様々なデザインにすんなりと溶け込み、ときに温かみのある雰囲気を、ときに高級感のある雰囲気になったりと多様なデザインに対応できる万能素材です。
天然素材であるため、断熱性や保温性にも優れています。ただし、防火性や防水性などの機能面は若干他の素材よりも劣り、かつ高価であるため、デザインを重視する人向けの外壁材とも言えます。

一つ注意していただきたいのが、建築基準法の防火指定により燃えやすい木材の使用が禁止されている地域があります。ですが、最近では特殊な加工によって防火性を施され、防火認定を受けたものも出てきています。天然木の外壁であるため、塗料の防水機能が衰えると腐食の危険が高くなるため、メンテナンスは早めに行うことをおすすめします。


【メンテナンス】

表面処理が施されているとはいっても自然の木材が原料のため、やはり水を含んでしまうと腐朽が進み大幅に寿命が縮んでしまうので、表面の塗膜が劣化するまでに再塗装を行わなければなりません。
ですが、余りにも頻繁に塗装を繰り返してしまうと塗膜が厚くなり、木質系サイディングのもつ魅力の一つでもある本来の風合いがなくなってしまいますので、定期的なメンテナンスではなく、建物の立地条件によって異なる塗膜の劣化状況を見極めたメンテナンスが大切です。

メンテナンスを怠ると「カビ」や「水染み」などによる変色が発生しやすくなります。そうなってくると染み抜きなどを行ってもらわないと美観が保てません。天然木材だからこそ出る味ですが、塗膜が失われた状態が長期間続くと腐朽が進んでしまい、張替えるしか対処法がなくなるのでメンテナンス時期には注意が必要です。

2-4 ALC

ALCは100年以上前からヨーロッパで使用されている外壁材です。
珪石やセメントなどを主成分とし、板状に成型したものをALCパネルといいます。硬いイメージのコンクリートとは違って水に浮くほどの軽さが特徴です。そのため外壁材の重みによって建物を劣化させる心配がありません。
外壁自体に厚みがあり重厚な質感が特徴的です。タイルなどを模した凹凸のあるデザインなどもあります。
建て替えを想定しない、「永く安心して暮らせる住まい」は、現代のニーズに合致した建材で、年々需要が高まっています。空気の層が外部からの熱を断つことで『夏涼しく、冬暖かい住宅』を実現しやすくなるので、機能性を最重視したい方におすすめです。
また防水性に関しては気泡があることで穴のある構造なので塗装の方法で変わってきます。その為、塗装が剥がれてしまったり、劣化した場合、水が浸食してきますので早めに対処する必要があります。
耐火、強度、遮音、断熱など優れており、新幹線のホームやショッピングセンターなどで用いられています。防火区域の壁にも使用されているほど耐火性、防火性の高い外壁材で、耐久性や防音性にも富んでいます。


【メンテナンス】
ALC外壁は、7~10年ごとにメンテナンスするのがベストです。小まめな点検やメンテナンスを怠ると、劣化した部分から雨水が浸入し、雨漏りなどの重大な被害につながる可能性もあります。

また吸水性も高いため寒冷地などでも吸水した水が凍ってしまい、剥離してしまう恐れがありますから表面の防水処理をしっかり行うことが大切です。定期的にしっかりしたメンテナンスをすれば長持ちします。メンテナンスが必要であるか劣化具合を見分け、適切なタイミングや方法でメンテナンスしましょう。



2-5 タイル

高級感のある仕上がりと耐久性の高さ・メンテナンスのしやすさが魅力のタイル。

風格あるクラシックスタイルから南欧スタイルなど、存在感のある外観を演出できる素材です。
粘土や石材を細かく砕き、高温で焼き固めて作られているため、タイルそのものに耐久性や耐候性があります。
費用はかかりますが、長い目でみたトータルコストパフォーマンスの良い外壁材と言えます。
タイルというと洋風のイメージが強い外壁材ですが、最近では和モダンのタイルもあり、さまざまなタイプの家に合わせることが出来ます。
さらに、風雨や夏の強い日差しにも強く、タイル自体が劣化しにくい点もメリットの一つです。
耐久性が高く汚れや目地の部分につくカビを定期的に落とすようにすれば簡単なメンテナンスで長持ちするのもタイル外壁のメリットです。


【メンテナンス】

外壁タイルは「メンテナンスフリー」「メンテナンスは不要」ということをよく耳にしますが結論から申しますと、他の外壁材と同様に、定期的なメンテナンスは必要となります。
タイル自体は材質が無機質なので、外壁の天敵である、雨風や雪、強い日差しなどには影響を受けにくい材料です。しかし、タイル以外の下地や目地などが無機質ではない部分はメンテナンスが必要となってきます。
タイルが落下したり不具合が起きているのを見かける事がありますが、それはタイルを張る接着部分の剥離や下地のコーキング材など施工上の問題があるケースです。

外壁材そのものが劣化して交換が必要になるサイディングなどに比べれば、外壁タイルそのものが丈夫で長持ちしますので、メンテナンス費用も大幅に安くなります。
そして、専門業者による定期的なメンテナンスを行うことで、20年、30年と時が経っても、新築時のような美しさを保つのが外壁タイルの魅力です。



2-6 レンガ

風格と趣ある美しいレンガの家。圧倒的な存在感に満ち溢れた外観の家です。

西欧ロマンというイメージが強いですが、和洋折衷も実現できる優れたレンガ造りの外壁。

有名なものですと、「東京駅」「横浜赤レンガ倉庫」などがあります。文化財として指定を受けているものも多数存在します。

しかし、メリットばかりではなく「扱いにくく、施工できる者が限られてくる」や「工期が長くなりやすく、圧倒的にコストがかかる」といったデメリットもやはり存在します。


レンガはメンテナンスが難しいことや圧倒的にコストがかかることを考えると、レンガ造りの雰囲気を味わいたいという目的であれば、レンガ調という選択肢もあります。
なかでも、おすすめはレンガ調サイディングボードです。
様々なデザインから選ぶことができ、扱いやすく施工しやすいというメリットが有り、レンガに比べると初期コストを低く抑えることができます。
ただし、レンガに比べると耐久性などが低い傾向にあります。


どのようなものにもメリットとデメリットが存在するのが事実です。それぞれを比較し、求めているものと費用とのバランスを考慮しながら、最適なものを選ぶことが重要です。


【メンテナンス】

レンガ
雨風・紫外線に強く、カビ苔が生えにくいといった特徴のおかげで、レンガ造りの外壁は劣化が少なくなります。初期コストはかかるものの、完成後のメンテナンスはほぼ不要になります。
ただし、モルタル(目地)の防水処理などは定期的に行う必要があるので注意してください。


レンガタイル
レンガに比べると、メンテンナンスの頻度は高くなります。
とくに、シーリング(およびコーキング)など目地の劣化は避けることができません。

一般的にいわれる外壁リフォームの頻度で、メンテンナンスを行う必要があります。



2-7 塗り壁(セメントモルタル・土など)

昔と違って日本の街並みは大きな変化を遂げています。高層マンションなどが建築されたり、モダンでスマートな建造物が完成したりするのは時代の象徴ともいえます。
住宅街においてもそれは同じです。



昔に比べると1970年代頃から洋風の建物が目立つようになりました。その時期に多く使われた外壁材が「モルタル」です。
左官職人の手作業によって仕上げられるモルタルの外壁は、デザインの自由度が高く意匠性に優れています。
色の種類も多く温かみのある味わい、深い風合いに仕上がる点が人気です。
ただし、ヒビが入りやすいという欠点がありますが、塗装を厚めに施すことで欠点を補うことができます。細かいヒビ程度であれば自分で補修できるのも魅力です。こまめにメンテナンスを行えば、長く美しい状態を保てる外壁素材です。
近年塗料の改良により、耐久性の高い丈夫な塗り壁も増えています。


【メンテナンス】
素材自体にヒビ割れが入ったり、サイディングなどに比べると汚れが付きやすいです。メンテナンスコストも素材によって高額になることもあります。
サビにくいというメリットがあり、メンテナンス性が高いのが特徴で補修目安はおおよそ10~15年。耐久年数を超えると、変色や切断部分の小口からサビが発生することがあります。

こまめなメンテナンスで長く美しい状態を保てる外壁素材です。



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