金属系サイディング
金属製の外壁材は、高い強度があり、水分の吸収や乾燥による収縮、地震の揺れなどの影響を受けにくいです。そのため、割れたり欠けたりする心配がなく、凍害のリスクも低いです。
金属でよくある凹みの問題は断熱材がない場合に起こりますが、最近の金属サイディングはほとんどに断熱材が使われており、耐衝撃性が大幅に向上しています。また、軽量であるため地震による損傷も少なく、耐震性にも優れています。
ただし、金属サイディングは窯業系や樹脂系の外壁材と比べて価格が高くなる傾向があります。また、専門的な施工が必要で、十分な知識と経験が求められます。金属製であるため錆びる可能性もありますが、最近では錆びにくい製品も増えています。
適切なメンテナンスを行えば、他の外壁材と比べてメンテナンス費用を抑えることができます。
樹脂系サイディング
塩化ビニル樹脂でできたボード状の建材である樹脂サイディングは、雨や塩害、凍害に強く、色褪せしにくいのが特徴です。原料に顔料(色付け成分)が練り込まれているため、長期間美しい外観を保ちます。
一般的にリフォームの大きな需要には、外壁の塗り替えやコーキングの打ち直しがあります。しかし、樹脂サイディングはコーキングが不要であるため、目地コーキングの劣化を心配する必要がありません。この結果、樹脂サイディングはメンテナンスが15~20年、場合によっては30年近くも不要な高耐久の外壁材と言えます。しかし、アメリカでは50%以上のシェア率を誇る樹脂サイディングも、日本ではまだあまり使われていません。
初期費用が他の外壁材に比べて高くはなりますが、長期間使用することでコストパフォーマンスが非常に優れた外装材です。
3. メンテナンスが少なく済む外壁材のメリット
メンテナンスが少なく済む外壁材は耐久性が高く、汚れが付きにくい、または自己洗浄効果があるなどの特徴を持ちます。これにより、定期的な洗浄や塗り替えが不要で、管理が容易になるとされています。
ほぼメンテナンスが不要な外壁材のメリットとしてあげられるのは以下の通りです。
【 1. コスト削減】
メンテナンスが少なくてすむ外壁材は初期費用は高くなりますが、塗り替えや修理が少なく済むため長期的なメンテナンス費用を大幅に削減できます。
【2. 時間と手間の節約】
家のメンテナンスには時間と労力がかかります。特に忙しい現代社会では、頻繁なメンテナンスは大きな負担です。メンテナンスの手間が少ない外壁材を選ぶことで、日常生活のストレスが軽減されます。
【 3. 美しい外観の維持】
高耐久な外壁材のため汚れが付きにくく、色褪せもしにくいため、家の美しい外観を長期間保つことができます。これは、家の価値を保つ上でも非常に重要です。
【4. 耐久性と信頼性】
これらの外壁材は一般的に高い耐久性を持っており、耐候性や耐火性に優れています。厳しい気象条件にも強いため、安心して住み続けることができます。
【5. 環境への配慮】
この外壁材は長持ちするため廃材が少なく、環境への負担が軽減されます。加えて、定期的な塗り替えや修理が不要なため、塗料や修理材料の使用も減らせます。これにより、持続可能な住環境を実現できます。
4. 実際のメンテナンス頻度を減らすには
メンテナンスフリーとされている外壁材でも、定期的な点検や簡単なメンテナンスを行うことは非常に重要です。これにより、外壁の耐久性、美観、防水性、防火性を維持し、メーカー保証を適用させることができます。定期的な点検を行うことで、住まいの安全性と快適さを長期間にわたって確保することができます。
ではメンテナンスの頻度を減らすためには…?
1. トラブルの早期発見と対応
外壁のメンテナンスの頻度を減らすためには、早期発見と修理が重要です。定期的な点検を行い、外壁にひび割れや色褪せ、劣化の兆候を見逃さないことが大切です。問題を早めに発見し、迅速に修理することで、小さな損傷が大きな問題に発展するのを防ぎます。