4. 外壁色を選ぶ際の注意点
●カラーシミュレーションや色見本と仕上がりは全く同じ色ではない
色見本やカラーシミュレーションは、実際の仕上がりとは異なることがあります。パソコンの画面上で確認すると、色が違って見えることがありますので、注意が必要です。そのため、色見本やカラーシミュレーションは、配色のバランスを確認する目安として使用しましょう。
●面積効果を知っておく
面積効果とは、同じ色でも塗装面積が大きくなるにつれて彩度や明度が上がって見える現象のことです。明るい色は塗装面積が大きくなればなるほど、より鮮やかに明るく見えやすくなります。一方、暗い色の場合は、塗装面積が大きくなるとより暗くなります。色選びの際には、明るめの色はサンプルよりも実際に塗装した際に明るくなることを考慮し、ややトーンを落として選ぶことがポイントです。暗い色に関しては、ワントーン明るめの色を選ぶと選んだ色と仕上がりの大きな差を減らせるでしょう。
●光源で色は変わって見える
外壁は屋外に位置するため、太陽の光によって色が反射して人の目に映ります。日当たりの良い場所では色が明るく見えるため、建物全体がより明るく見える効果があります。外壁の色を選ぶ際には、必ず外に出て太陽光や日陰で確認することが重要です。また、時間帯や天候を変えて確認することをおすすめします。
●建物に合わせる
建物に適した色を選ぶことは重要です。建物のスタイルやデザインに合わせて色を選ぶことで、建物全体のバランスや雰囲気を引き立てることができます。伝統的な建物にはクラシックな色合い、モダンな建物には洗練された色合いが多く選ばれています。
●周囲の環境と調和
外壁色は建物の環境や周囲の景観と調和する必要があります。地域の気候や文化、周辺の建物や自然環境と調和する色を選択することで、建物が自然に溶け込み、周囲の景観を損なわずに調和します。
※景観を重んじた色を使用している地域もあります
5. まとめ
家の色を選ぶ…。多様な色彩の中から色を決めるのは大変な作業になります。 そこで選択肢の一つとして、最新のトレンド色を参考にしてみることをおすすめします。最近のトレンド色には、自然を感じさせるナチュラルトーンやモダン色彩があります。
近年、外壁の質感にも注目が集まっており、マットな仕上がりや凹凸のある表面が人気です。これらのトレンド色や質感を取り入れることで、個性を表現し、建物の魅力を引き立てることができます。選択肢が多すぎて色選びに迷われたときは、最新のトレンド色を参考にされるのも一つの方法です。
ただし、外壁の色を選ぶ際には、建物のスタイルや周囲の景観に合った色合いやデザインを選ぶことが重要です。また地域の規制や文化にも配慮しながら選ぶ必要があります。
長く住まわれる家です。自分の好みも大切にし、建物と色のバランスを考えて、満足のいく色を選ぶことが重要です。
今回の記事が少しでもお役にたてれば幸いに存じます。