3-3 安全対策と法令遵守
塗装作業は高所での作業や有害な塗料を扱うため、安全対策が欠かせません。業者が適切な安全対策を講じずに作業を行うと、作業員の安全が脅かされるだけでなく、事故やトラブルのリスクも高まります。また、法令や規制に違反した施工は、追加の費用や法的な問題を引き起こす可能性があります。
・足場仮設:足場仮設には一般的に15~20万ほどの費用が掛かります。外壁塗装で足場仮設を減らすことは、作業員の安全確保や作業効率の向上、作業範囲の確保などに大きな影響を与えるため避けるべきです。また足場仮設を行うことで、外壁全体にわたる均一な塗装作業が可能となり、耐久性や美観に影響が出る可能性があります。
※厚生労働省が定める「労働安全衛生規則」では、2m以上の高所作業の際は足場を設ける必要があると定められています
・人件費の削減:これは、塗装作業に従事する作業員の数を減らすことや、作業員の労働時間を削減することで実現されます。ただし、人員削減は外壁塗装の品質や耐久性に影響を及ぼす可能性があります。不十分な作業員数や時間の削減は、作業の品質低下や施工ミスのリスクを高める可能性があります。そのため、人件費の削減は慎重に検討される必要があります。安全かつ品質の高い外壁塗装を確保するためには、適切な人員配置と作業時間の確保が重要です。
3-4 保証やアフターサービス
保証やアフターサービスは、外壁塗装の費用に含まれるべき重要な要素です。外壁塗装には、通常一定期間の保証が付帯します。保証期間内に塗膜が剥がれたり、色褪せした場合には、補修や再塗装が無償で提供されます。
ただし、保証やアフターサービスは業者によっては追加費用がかかる場合もありますので必ず確認するようにしましょう。
保証やアフターサービスの有無は施工業者の信頼性や専門性を評価する際にも重要な指標となります。
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
家のメンテナンス外壁塗装の費用削減と妥協してはいけないポイントについてお話ししました。
外壁塗装の費用は高額なため、削減したいと思うのは自然なことです。しかし、安易な費用削減ではなく、安全性や耐久性を損なわないように注意が必要です。適切な下地処理や高品質な塗料の使用、安全対策の遵守など、妥協してはいけないポイントがあります。
一方で、塗料の選択や助成金・補助金の活用、火災保険の活用など費用を抑えられる方法もあります。少しでも削減できる費用があるか業者に相談してみるのもいいでしょう。
外壁塗装の品質と安全は、建物の長期的な健康状態に影響しますので、妥協は避けるようにしましょう。