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4. 遮熱効果も見た目のどちらも両立させるには?

◆中間色を使う
汚れが気になるという方には、ライト系やパール系などの明るい色を使うのもおすすめです。
遮熱効果は色によるものではなく、屋根の明るさによります。屋根が真っ白でなくても明るさが重要であり、光を反射することで建物内部の温度を低く保つ効果があります。ですので、白に近い明るい色合いの屋根も遮熱効果を発揮します。屋根の色が一段階暗くなったとしても、それは十分に遮熱効果を発揮できます。その中でもおすすめなのが、白と黒の中間色「グレー」です。
近年、人気が高まっている屋根の色は、遮熱効果がありつつ、汚れが目立ちにくいものです。オフホワイトも真っ白よりは汚れが目立ちにくいです。

◆デザインとの調和
屋根の色は建物全体の外観に影響を与えます。建物の外観デザインや周囲の景観と調和するような色を選ぶことで、遮熱性と外観の両立が図れます。また、1階と2階の間にある目に付きやすい下屋根は濃い色、大屋根は白色にするということもおすすめです。
屋根の色や素材の選択には、機能性だけでなく周囲の景観との調和も考慮すると良いです。



5. 屋根の色で効果が変わる

白:太陽光を反射しやすく、建物内部の気温上昇を軽減。冷房の使用を減少させ、エネルギーコストを削減することが期待されます。
外観が清潔感や開放感を持ち、暖かい気候に適している印象を与える。

黒:太陽光を吸収しやすく、暖房の効果を高める。
寒冷地域では、冬季に屋根が太陽光を吸収することで、建物に暖房の効果をもたらすことがあります。逆に太陽光を強く吸収するため、建物の屋根が暖まり室内の温度上昇を招く可能性があり、特に暑い気候や夏季には冷房の効果を削減する要因となります。

赤:赤は一般的に太陽光を吸収しやすい性質があり、遮熱効果はあまり期待できません。遮熱効果を高めるには、淡い赤や反射率の高い材料を選ぶことが重要です。

茶:茶色は暖色系であり、一部の範囲では太陽光を吸収します。
遮熱効果を高めるには、明るい茶色や反射率の高い材料を検討することが有益です。
自然な風合いを持ち、落ち着いた印象を与える。周囲の緑や木々に調和しやすいです。

青・緑:青や緑色は太陽光を一部反射し、一部吸収しますが、一般的には比較的反射が多いです。
明るめの青や緑は反射率の高い材料を選ぶことで、遮熱効果を向上させることが可能です。

屋根の色が建物のエネルギー効率や熱の特性に影響を与えるため、地域の気候や建物の用途に応じて適切な色を選ぶことが重要です。遮熱性が高い屋根材や特殊なコーティングを施した屋根なども利用され、これらの要素を組み合わせることでより効果的な結果が得られることがあります。



6. 遮熱効果と断熱効果の違い

遮熱効果:太陽光や外部の熱を建物内部に侵入させないようにする効果を指します。
断熱効果:建物内外の温度差を維持し、外部の気温の影響を最小限に抑える効果を指します。

簡単に言えば、遮熱効果は主に夏季の暑さから室内を守り、冷房の使用を削減する効果を指し、断熱効果は冷暖房季節を通じて室内温度を安定させ、エネルギーコストを抑制する効果を指します。これらの効果は異なる手法や材料を使用して得られ、建物の環境条件や気候によっても最適な組み合わせが異なることがあります。



【参考】遮熱塗料で本当に暑さを解決できるのか?効果と実力を検証

7. まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は屋根の色を白にした場合のメリットやデメリットについてお話しさせていただきました。
屋根の色が日射反射率に与える影響は、色の明るさに大きく関係します。遮熱塗料を利用する際には、明るい色ほど太陽光をより多く反射し、建物内部の温度上昇を抑える効果が期待できます。これにより、冷房の使用を最適化し、エネルギーコストを削減できる可能性があります。なかでも「白」は他の色に比べて太陽光を多く反射する特性があります。そのため、屋根に白い色を使用することで、冷房の使用を最適化し、エネルギーコストを削減できる見込みがあります。
また、建物の外観が周囲の自然環境や周囲の建物と調和することで、美しいバランスが生まれます。
最終的に色を決めるときは自分のライフスタイルや好みに合わせて検討されてみてください。建物全体のバランスや地域の規制なども考慮し、理想的な外観になれば幸いに存じます。


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