4-2 目地の亀裂
目地上の塗膜が劣化してひび割れてくると、その下にあるコーキングを傷めてしまいます。
雨が降った時に目地の亀裂から水を吸うことにより中の鉄筋が錆び、膨張を起こして爆裂するトラブルも発生しますのでなるべく早い処置が必要です。特にALC外壁の場合はコーキングの打ち替えとなると非常に大きな工事になります。リフォーム費用を抑えるためにも早めのメンテナンスをおすすめします。
4-3 ひび割れ
この劣化症状が出てきたら早急にメンテナンスをしてください。
構造自体に大きな劣化がある上に、雨水がひび割れに入り込み、外壁を傷めてしまい大きく寿命を縮めてしまいます。特に横に入るひび割れは水を面で受けますので注意が必要です。ALC外壁は無数の穴から水を吸い込み、膨らみと縮みを繰り返します。この伸び縮みを繰り返すことで外壁に負荷がかかり、頑丈なALCでもひびや割れが生じてしまいます。こうしたひび割れを見つけた場合は、早急の対応が必要となります。
4-4 コケ・カビ・藻などの発生
紫外線や雨風の影響で外壁表面の塗膜が劣化し、防水性がなくなり、カビ・コケ・藻が発生します。これらが繁殖しているということは、ALC外壁が水を吸い込んでいる証拠です。コケや藻が発生してすぐの場合は、洗浄だけで除去できることもあります。専門の業者に劣化状況をみてもらいましょう。
4-5 色褪せ
ALC外壁の表面には、防水性を保つために塗料でコーティングを施してありますが、紫外線などによる影響で塗装被膜が劣化すると外壁の色褪せや変色が起こってしまう場合があります。
早急なメンテナンスが必要というわけではありませんが、定期的なチェックを行い、気になる点があれば専門業者に見てもらうようにしましょう。
4-6 膨れ
断熱性の高い壁材は、一度温まると冷えにくい特性があります。温度が上がって柔らかくなり膨張しやすくなります。下地処理や下塗りの甘さなどさまざまな原因が考えられます。