3-1 吸水性が高い
ALC外壁の唯一の弱点は水に弱いことです。表面に無数の細かい穴が開いているため非常に水を吸収しやすい構造になっています。気泡内に水が入ると膨張し、ひび割れなどを起こします。特に寒冷地などでは、吸水した水が凍り剥がれ落ちてしまうこともあります。適切にメンテナンスを行わなければ塗膜が剥がれ耐久性が落ちてしまいます。
3-2 初期費用が高い
ALC外壁は初期費用が高額になります。
外壁材自体の単価が高いのと、製造できるメーカーが限られているからです。
※ALCは、「JIS A 5416」という日本工業規格の認証を取得した企業でないと生産できません。日本国内でこの認証を取得している企業は3社のみです。
3-3 目地が多い
ALC外壁パネルは、縦にも横にも目地があるため目地自体の量が多いです。目地は経年劣化により隙間を発生させます。目地が多い分、劣化したときの雨漏りリスクが高くなってしまいます。
こまめなコーキング材の補修や定期点検が必要です。
4. 劣化症状
外壁の厚みもあり外観的には非常に頑丈な印象を受けるALC外壁ですが、コーキングの劣化やクラックが見られた時点で早めにメンテナンスの検討をされることをおすすめします。定期的に塗装を行うことで経年による劣化を最小限に抑え、ALC外壁のメリットを充分に活かす事ができます。
以下のような劣化症状が起きたら塗替えを検討してください。
4-1 チョーキング現象
外壁を触ると外壁と同じ色の粉のようなものが手に付く現象です。表面の塗膜が紫外線や雨風の影響で劣化してこの現象が起きます。
これはメンテナンス目安の初期段階なので、すぐに対処しないと大変なことになるわけではありませんが、
チョーキング現象が発見できた段階で、一度業者に見てもらうことをおすすめします。