4. 補修方法
4-1 タイルのひび割れ
タイルに欠損や大きなひびがみられる場合は新しいタイルを貼り付けます。
ひび割れなどの不具合が生じている部分の目地に切れ目をいれて不具合のあるタイルを撤去します。
接着剤や接着に用いるモルタルなどを塗り、新しいタイルを貼る下地を形成します。
この作業のちの仕上がりに影響が出ますので大事な作業になります。
下地ができたら新しいタイルを貼り、目地を均一に整えます。
4-2 目地のひび割れ
コンクリートなどの壁面に生じたクラック(ひび割れ)は、エポキシ樹脂で割れ目を塞ぎ、壁面に馴染むように均一に整え、壁面と同じ色(近似色)になるように仕上げていきます。
目地の交換(打ち替え・打ち増し)
打ち増し工事では既存のコーキング材の上から新たなコーキング材を充填していきます。一方、打ち替え工事では既存のコーキング材を撤去してから新しいコーキング材を充填します。既存コーキングの傷みが激しいほど打ち替えでのメンテナンスをおすすめします。
メンテナンス方法については既存コーキングの状態をみて業者に判断してもらうことをおすすめします。
【参考】コーキング打ち替えが必要な劣化状態と費用相場を徹底検証!
4-3 タイルの浮き
タイルはモルタル下地に接着剤で張り付けるのが一般的です。
接着力が弱まってくるとタイルの浮きや、ひどい場合は剥がれ落ちてしまいます。
原因として施工不良や劣化、地震などの揺れによるものなどです。
浮きが少ない場合は、目地に穴を開けてそこから樹脂を注入します。
浮きが大きかったり、剥がれかかったりしている場合はタイルを剥がして張付け直す工事が必要になります。
劣化が進んでいる場合はタイルを全て撤去し新しくモルタルを左官しなおします。
タイルの浮きは目視では分からないことも多いです。そのため定期的にプロの点検診断をおこない、原因に合ったメンテナンスを行ないましょう
4-4 壁の汚れ
タイルも10年前後経つと汚れてきます。汚れが気になってきたら高圧洗浄を行ないましょう。また手の届く範囲であればご自身でも洗浄していただけます。汚れが落ちにくい場合はタイル専用の洗剤で洗いましょう。
☆タイル外壁によくある“白い汚れ”「エフロレッセンス」
エフロレッセンスとは、雨水と目地コンクリートに含まれる物質が化学反応を起こして、白い汚れが流れ出ている現象のことを言います。