3. 劣化状況
◎色あせ(変色)
この段階では早急に塗装の必要はありません。
◎チョーキング(白亜化)現象
手に白っぽい粉がつくようになると、塗膜が水分を弾かなくなり吸収するため、素材自体が徐々に劣化していきます。
◎塗装の剥がれ
チョーキング現象が進行すると「塗装の剥がれ」 →「 錆の発生」 →「 腐食」の順に劣化していきます。
◎サビ・腐食
錆は徐々に広がっていくので注意が必要です。
錆が進行すると腐食して穴が空いたり、変形するなど機能面にも悪影響が出てきます。
早めの対応をおすすめします。
4. シャッターボックス塗装工程
1.ケレン(下地処理)・洗浄
鉄部塗装に於いてはとても大事な作業となります。鉄部の特徴は錆が出ることです。ケレン作業をすることで劣化した錆部分を削り落とし、表面を滑らかにさせます。もしこの下地作業をせずに塗装をすると、塗膜が早期に剥がれたり不具合が発生します。
またケレン作業をして目荒らしすることで表面にわずかな凸凹ができ、塗膜との密着が強くなります。
2.下塗り(錆止め)
金属製の素材を塗装する際は、下塗りの段階で錆止め効果のある塗料を塗ります。錆止め入り塗料を塗ることによって、塗膜で錆がシャットダウンされ金属下地に付着しにくくなります。
金属製の部材は錆が発生するとそこから腐食してボロボロになってしまうので、塗り残しのないように塗っていきます。
※注意!
塗装の前に確認しておきたいのがシャッターボックスの素材です。塩ビ破膜銅板であれば専用の下塗り材が必要になります。
塩ビ破膜銅板は専用の下塗り材を使用しないと塗装後にずっとべたつきが残ってしまいます。ご自宅のシャッターボックスが塩ビ破膜銅板なのか判断するのは難しいので必ず業者さんに確認してもらいましょう。
3.中塗り・上塗り
中塗り、上塗りと塗布することで塗膜がしっかりと形成され、塗料の性能を十分に発揮することが出来ます。※上塗材だけの場合もある
5. シャッターボックス塗装の単価相場
シャッターボックスを塗装する場合の単価相場は、
約2,000~5,000円/一箇所
※上記単価は外壁塗装と一緒に施工した場合の金額です
シャッターボックスのみの塗装は足場代や人件費が別途かかる可能性がありますのでご注意下さい。
家全体の塗装をするときは、シャッターボックスも一緒にご検討されることをおすすめします。
6. シャッターボックスおすすめ色
シャッターボックスの色は、窓サッシと同系色にされるのがおすすめです。
サッシはアルミ製が多く塗装ができない箇所になるので、サッシに合わせた色にすることで統一感がでます。
サッシの色は白・黒・ブロンズ・シルバー系が多いです。
※シルバー系のサッシは塗料で全く同じ色にするのが難しいです。シルバー系にしたい場合は色見本をシャッターボックスに当てて色を確認してから選ぶようにしましょう。
7. まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は普段あまり気にしない部分「シャッターボックス」についてお話ししました。
塗装の必要性に関しては、外壁塗装をするときにはシャッターボックスの塗装も一緒にされることをおすすめします。(素材がアルミやステンレスの場合塗装は不要)
シャッターボックスの素材はスチール製が多く、劣化したまま放置しておくと錆で穴があいてしまい美観を損ねてしまいます。
塗装する場合の費用相場は、一箇所につき2,000~5,000円程です。これは外壁塗装と一緒に塗装した場合の金額です。
シャッターボックスの色選びは、窓サッシと合わせた色にしておくと統一感があり浮いてしまう心配がありません。
せっかく外壁や屋根を綺麗にしても、シャッターボックスが劣化していると家の印象を損ねてしまいます。美観を保ち余計な出費を抑えるためにも、定期的なメンテナンスは必要です。
普段あまり気にしない細かな箇所ですが、きちんとメンテナンスをすることで美観を長く保ちましょう。