5-4 爆裂
モルタルが内部からの力で崩れてしまうことを「爆裂」と言います。
モルタルのひび割れが大きくなると雨が降った時に雨水が入り込みます。すると内部のラス網という金属の網が錆びてしまいます。金属は錆びが発生すると体積が増えるため、モルタルを押し出してボロっと崩れてしまいます。
この爆裂現象が起きた場合は、ラス網の交換、モルタル左官が必要になります。
放置していたクラックが原因や、自然災害によっても爆裂は起きます。このひび割れが大きくなると雨が降った時に雨水が入り込み内部の金属の錆に繋がってしまいます。錆の発生で体積が増えモルタルを押し出してしまいます。爆裂は外壁に大きなダメージとなりますので、気づいたら業者に見てもらい早めの補修をおすすめします。
6. 塗料の選び方
モルタルのメンテナンスには塗り替えが一般的です。
モルタルはひび割れがしやすいので、弾性塗料の使用がよいでしょう。
6-1 単層弾性塗料
単層弾性仕上げは、下塗りにシーラーを使用し、中塗りと上塗りで同じ塗料を使います。
厚く塗ることでヒビ割れに強い塗料です。。下塗り1回、上塗り2回が標準となっています。
6-2 複層弾性塗料
中複層弾性仕上げは、下塗り、中塗りに高弾性塗料2回塗り、上塗りでは耐候性や美粧性がある中塗りと別の塗料を使います。耐久性は高いですが、工程も多くコストはかかります。
6-3 微弾性塗料
微弾性塗料は、硬質塗料と弾性塗料の中間の塗料のことです。下塗りに微弾性フィラーを使用し、中塗りと上塗りは同じ塗料を使用し計3回塗ります。
(※微弾性フィラーには粘度が高く上塗り材とよく密着し下地を整え強化するという特徴があります)