4-5 左官仕上げ
左官職人がその場で塗って完成させることから『左官仕上げ』などと呼ばれ、コテ仕上げ・櫛目引き仕上げなど様々な種類があります。職人の手作業による仕上げのため、温かみのある風合いや、デザインの自由度の高さが特徴です。また、吹きつけ塗装による模様仕上げも可能です。
塗り替え時には、仕上げ面に吸い込みが生じるため、塗料が多く必要になることと、仕上がりが職人の技術力に左右されることが欠点です。
左官仕上げとは、職人がコテを使い模様をつけながら仕上げをしていきます。種類が豊富で温かみのある仕上がりになります。また継ぎ目がなく美しいことも人気の一つです。ただ手作業による何層もの重ね塗りや、壁材が乾くまで時間がかかるため、費用もかかります。また最終的な仕上げまで手作業になるため、熟練した技術が必要となります。
5. 劣化症状ごとの対処方法
5-1 ひび割れ(クラック)
水を吸い込むようになると膨張と収縮を繰り返し、ひび割れが発生します。
リシンの場合はひび割れが入りやすく早い段階でひび割れが目立ち始めます。
ヘアクラックと呼ばれる0.5㎜以下のヒビ割れであれば塗装で補修できますが、0.5㎜以上の深いものになるとコーキングなどで補修をしてから塗装をする必要があります。弾力がある下塗材で隙間を塞ぎます。
5-2 チョーキング
乾いた外壁を触った時、手に粉がついてしまったら家の耐水性は低下しているサインです。
モルタルは水に弱いので、防水性が低下すると水を吸い込んでしまいます。
ご自宅の壁に水をかけて、色が変わるようであれば水を吸い込んでしまっていますのでメンテナンスの時期です。一度業者にみてもらいましょう。
5-3 カビ・苔
モルタルは表面が凸凹しているため、カビやコケが発生しやすいです。
また立地によっても症状が出てくる時期に差が出てきます。建物の近くに森や川があり湿気が多いところでは早い段階でカビ・コケが気になってくることもあります。
カビやコケの繁殖は、見た目も悪く外壁の強度も低下してしまうので、そのままにしておかずにきちんと洗浄して塗装することが大切です。