4. デメリット
◆定期的に塗装が必要
カラーベスト(コロニアル)には防水性がないため、定期的なメンテナンスが必要になります。
◆寒い地域では不向き
カラーベスト(コロニアル)は凍害に弱いため、寒冷地にお住まいの場合はあまりおすすめしません
5. カラーベストはこのような方におすすめ
・屋根工事に時間をあまりかけたくない
・住宅に負担をかけたくない
・工事費用を抑えたい
・色にこだわりがある
【豆知識】
メーカーや施工店が出す保証年数と塗料の耐用年数は同じではありません。屋根は環境によって劣化が異なるため、メーカーや施工店が保証できる年数は、塗料の耐用年数より短いのが通常です。環境の違いで劣化状況は変わりますので、耐用年数ほどもたないことがあるということを覚えておかれるといいかと思います。
6. カラーベストの劣化症状
◆色褪せ
屋根の色が全体的に色褪せて見えます。塗膜効果が切れて劣化し始めている証拠で、防水性が低下し吸水しやすくなります。
◆コケ・カビ・藻
表面に茶色の汚れや黒ずみがみられたら、カビやコケが繁殖しています。これは屋根自体が水分を吸収している証拠です。
◆ひび割れ
水の含みと渇きを繰り返した屋根材が歪みを起こし、ひび割れが起きます。
◆欠け
ひび割れをそのままにしておくと欠けてしまいます。雨漏れの原因にもなりますので大きく欠けてしまうと補修ではなく、交換工事などになります。
◆反り
水を含むようになった瓦が膨張と収縮を繰り返すことで反ってしまい、のちに雨漏れの原因にも繋がります。塗装では補修ができないため交換やカバー工事が必要になります。
◆釘の浮き・抜け
棟板金に打ち付けられている釘が次第に浮いてきて、抜け落ちてしまうことがあります。釘が抜けた棟板金には雨が浸入しやすくなり、下地材の腐食などを引き起こしてしまいます。
7. カラーベストメンテナンスについて
カラーベスト(コロニアル)の表面は塗装が施されています。塗膜の耐久性が約10年ですので、そのタイミングでメンテナンスが必要になります。
年月が経てば色褪せや割れなど劣化症状は何かしらでてきます。建物を長く保つためにも、前回のメンテナンスから10年程経過したら、一度業者にみてもらうと安心です。
※劣化状況によってどの工事を行うか決まる!
屋根やその周りの劣化状況次第で塗装、または葺き替え工事にするか、カバー工事(重ね葺き)にするか変わってきます。
まずは施工業者に、建物の状況を診断してもらい、どのような工事がお住まいの家に適切なのか、聞くようにしましょう。
7-1. 塗装工事
一般的な方法として塗替えという方法があります。カラーベスト(コロニアル)表面の汚れを高圧洗浄で落とし、塗料を下塗り、上塗りの工程で仕上げる方法です。
塗装工事は、家全体の総合メンテナンスをして長持ちさせたい方におすすめです。
屋根の傷みが初期の段階であれば塗装工事で修繕できます。塗装することによってさらに防水機能を復活させることができます。また、外壁や雨樋などその他付帯の塗装も同時に行うと足場代も一度で済み余分な費用を抑えることができます。
※カラーベスト(コロニアル)屋根を塗装する際は、縁切りという作業が必要になります。