4. 足場材のメッシュシートに関する法規定
建築基準法施行令によると、境界から5mの範囲のなかに7m以上の高さの建物があるケースでは、足場を鉄網やシートで覆う、もしくは工事現場周囲を仮囲いによって囲むなどの条件が決められています。
労働安全衛生規則
作業床からの物体の落下防止措置として、高さ10㎝以上の幅木・メッシュシート・防網などの設置を義務化しました。(平成21年の足場関係の改正より)
法令上、必ず設置しなくてはいけないものではありませんが、もしものときを考えて設置するのが望ましいとされています。
【参考】平屋の外壁塗装に足場は必要ない!?
メッシュシートの素材
メッシュの網地の材料等は合成繊維でかつ難燃性のもの、又は防炎加工を施したもの、日本工業規格A8952(建築工事用シート)に定める防炎性を有するものである必要があります。
はとめの材料は、強度、性能に均一性を有し、著しい経年劣化をきたさないもの、また縫込みロープを用いるものにあってはこれがナイロン等の合成繊維のものでなければなりません。
メッシュシートの構造材
構造に関しては、メッシュシートの網地をチェックし、切れ、ほつれ、ゆがみ、織りむら等の使用上問題のある点があってはならない、メッシュシートの縁部は、はとめ等が簡単に外れない構造のものであることなども定められています。
その他、一般社団法人仮設工業会の試験をクリアしていることなどが設置基準を満たすために必要となります。
5. メッシュシート張りが雑な業者には要注意!
・飛散防止のメッシュシートがないまま塗装作業を行っている
・メッシュシートが足りず、家全体を覆っていない
・少ない範囲に、ブルーシートを張って代用している
・形だけで、薄くて目の粗いシートを張る
このようなトラブルを回避するため、契約時に足場の組み方、メッシュの張り方など細かな部分まで確認しておくことです。