6. そもそも…足場の必要性とは
普段の生活にはほとんど馴染みのないものなので見積書に「足場」と記載してあると「必須?」と思われる方も多いのではないでしょうか。
飛散防止ネットで囲まれ、足場が組まれた家を見ると、「外壁リフォームが行われているのかな」と思いますよね。
外壁塗装工事で、最初に行われるのが、足場の組み立て工事です。その後に養生、高圧洗浄~と塗装作業に続きますが、現場の安全性と施工品質を高めるために足場は重要な役割を果たしています。
足場の目的は
①現場作業員の安全性を高める
②品質確保と作業効率アップ
③近隣や通行人への配慮
などがあります。
【参考】外壁塗装の足場につけるメッシュシート(飛散防止ネット)が必要な訳!
6-1 作業員の安全を確保するため
足場を設置する最大の目的は、現場作業員の安全の確保です。塗装工事では、刷毛やローラーなどの工具を持ちながら作業することがあります。足場が不安定ではこのような工具の落下や、作業中に転倒したりする恐れもあります。足場を設置することで作業員の安全を確保し、安心して作業に集中することができます。
6-2 作業効率を上げるため
手の届く箇所には足場の代わりに脚立が使われることがあります。しかし脚立は足場よりも不安定ですし、施工が終わるたびに脚立を移動させなければなりません。
また塗りムラや塗り残しがある場合には、もう一度脚立を設置しなければならず、時間や手間がかかります。一方、足場があれば施工場所の移動がスムーズになり、作業効率を上げることができます。
6-3 近隣住民への配慮
足場の仮設工事では、飛散防止ネットを設置します。飛散防止ネットとは工事中に発生するホコリや塗料などの、飛散を防止するネットのことで、近隣住民の敷地内に塗料やホコリが飛び散るのを防げます。また物の落下などで近隣の方や通行人へ迷惑がかからないようにするための配慮のためです。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも足場の仮設工事は重要です。
7. ここに注意!
営業マンの「足場代無料」には要注意!
飛び込み営業で足場代無料キャンペーンと称して、「近所で塗装工事をしています。もし塗装をされるのでしたら今なら足場代が無料です」「ただいまキャンペーン中なので足場代をサービスします」などと言って突然営業マンが訪問してくることがあります。
しかし、通常足場の設置解体には、少なくとも2日間は必要になり、人件費や運搬費もかかってきます。サービスで足場代金を少し割り引くことはあっても、無料はありえません。
足場代無料だと見せかけて、「施工費単価」や「材料費単価」など他の項目に足場代分の費用が加算されている可能性があります。
足場無料という言葉は営業トークです。無料という言葉に惑わされることなく業者を選ぶようにしましょう。
【参考】外壁塗装の悪徳業者を見分ける9つのポイント!!