6. 塗装をするメリット・デメリット
◆メリット
基礎塗装をすることで「ひび割れがなくなり、見た目が良くなる」・「防水性が高まりカビ・コケの発生を抑える」・「白アリが寄り付きにくくなる」といった利点があります。
基礎はコンクリートやモルタルが一般的ですが、素材自体に防水性がありません。塗装で吸水性を抑え防水性を高めることが出来ます。さらにかびやコケの発生を抑え、美観性を高めることも出来ます。
◆デメリット
「表面を塗装することで内部の劣化に気づきにくい」・「基礎の通気性が悪くなってしまう」・「塗装してもすぐに劣化する」といったデメリットがあります。塗装をすることで、コンクリート部分の状態が目視しにくくなります。そのため基礎の劣化症状を見落としてしまい、早めの対応がとれないことがあります。また基礎が位置する地表近くでは、雨の跳ね返りや地面の湿気を受け、塗装部分がすぐに汚れたり剥がれたりする可能性は高いです。また地面に埋め込まれた部分は塗装できない、塗膜によって通気性が低下する、といった不安の声もあります。
【参考】外壁塗装や塗り替えのサインは?
7. まとめ
お家を守るために重要な役割を果たしている基礎。
「見た目も良くるからなんとなく外壁塗装と一緒に…」との理由で基礎の塗装をしてしまうと、本当に大切にしなければいけない内部の基礎コンクリートの異常に気付けなくなります。その結果、家の土台自体の劣化に繋がってしまうということになりかねません。
今回の基礎塗装は必要であるか?については
「基礎自体の補強後→塗装」です。
基礎内部をきちんと補強された状態であれば、塗装をおすすめします。見た目も美しくなり、表面の保護も出来ますので、建物をさらに長く支え基礎自体の強度が守れるでしょう。
立地条件によっては基礎の塗装に向かない場合もあります。
家の土台となる重要な部分なので、必ず専門の業者に相談され建物に合った適切な施工をされることをおすすめします。