クラック補修
クラックとはヒビ割れのことを指し、クラック補修は、ヒビ割れを埋めて塗装ができる状態にすることです。補修する際は、ヒビ割れしている部分にシーリング材を充填し、凹凸ができないようにヘラで平らにならしていきます。また、0.3mm以上の大きいクラックの場合は、クラックの奥までシーリング材が入り込むように、あえて電動工具でヒビ割れを削って溝を作ってからシーリング材を充填します。
下地が大きく割れている状態のことを「構造クラック」と呼びます。ヘアークラックは必ずしもすぐに補修をする必要はありませんが、構造クラックの場合は早急に対処が必要です。
ケレン
ケレンの主な役割は、錆び落としや旧塗膜の除去を行うことです。また、ケレンで下地に細かい傷をつけることによって下地と新しい塗膜の密着がよくなります。ケレン作業を丁寧に行っているか否かによって、外観の仕上がりの美しさや塗膜の耐久性に違いが出ます。
ケレンの詳しい作業内容は劣化状況によって変わり、劣化が激しい順に「1種ケレン」「2種ケレン」「3種ケレン」「4種ケレン」の4種類に分類されます。
※木部のケレン作業
ペーパーを使用して木部の表面の汚れを落としていきます。ある程度汚れや古い塗膜を除去し、塗料の密着性をよくするためにスリなどで表面に傷をつける作業をおこないます。
コーキング補修
コーキングとは、サイディングやALCの目地に使用されているゴム状の部分のことです。コーキングも塗料と同じく、時間の経過とともに汚れやヒビ割れなどが現れるため、定期的なメンテナンスが必要になります。
コーキング補修方法には、既存のコーキングの上から新しいコーキング材を充填する「打ち増し」と、既存のコーキングを撤去してから新しいコーキング材を充填する「打ち替え」の2種類あります。どちらの補修方法を行うかは、補修箇所や劣化状況また業者の判断によって異なります。
【参考】コーキング打ち替えが必要な劣化状態と費用相場を徹底検証!
セメント補修
セメントやモルタル外壁はヒビ割れをそのまま放置していると、まわりから崩れてしまい大きな穴ができてしまうことがあります。手で触っただけでも崩れてしまうような状態なら補修が必要です。劣化して崩れている箇所を落してしまってからセメントを打ってコテで補修していきます。
パテ埋め
経年劣化によって、外壁や屋根の表面に凹凸や穴が生じることがよくあります。このような状態でペンキを塗っても、凸凹感が目立ってしまうだけです。パテ埋めと呼ばれる作業で凸凹をなくし、ペーパーで表面を平らな状態にする必要があります。