アパートの外壁塗装は建物の規模も大きいため工事費用も高額になります。
そのため工事を先延ばしにしてしまいがちですが、リフォーム工事を怠ることによって生じる「アパートの資産価値の低下」・「入居率の低下」などのデメリットを考えれば、外壁塗装は必要な工事になります。
またアパート外壁のメンテナンス費用をなるべく抑えるために長期修繕計画をおすすめします。
長期修繕計画とは、「いつ」・「施工箇所」・「費用」をあらかじめ計画をたてておくことです(中古アパートの場合は、長期修繕計画を立てる前に建物診断を実施して、アパートの劣化状況を正しく把握することが重要です)。
そうすることで、後々膨大な補修費用がかかるのを防げるほか、塗装時期を合わせる計画(例えば外壁の塗り替えと屋根の補修を同時にする)で本来なら2度かかってくる足場費用を抑えることができます。
長期修繕計画に沿って、必要な修繕費用を毎月積み立てていくことで、ライフスタイルに合わせた計画的なメンテナンスを行うことが出来ます。是非この機会に長期修繕計画を立てていきましょう。
※外壁塗装は経費として計上できるので、節税の対象になります。
外壁塗装節税については、こちらの記事で詳しく紹介していますので参考にしてください!
※アパート塗装で火災保険は使える?
火災保険で外壁塗装や屋根塗装ができるの?火災保険は自然災害による住宅の被害に遭遇した場合に火災保険が支払われます。
例えば屋根の葺き替え、板金工事、雨樋の交換など自然災害によって損害を受けた箇所の補修が保険の対象となりますので、災害に起因しない劣化や、外壁材特有の性質による摩耗・変質・変色などは補償の対象とはなりません。
しかし、自然災害によって発生した補修工事と一緒に塗装工事をすることで、足場代金などの工事費を火災保険で補うことができます。
火災保険に詳しい業者は「保険を使いたい」と伝えることで、自己負担する費用を最低限に抑えるという対応をしてくれる業者もあります。
またメンテナンスのタイミングや補修方法など火災保険を活用した補修リフォーム方法を教えてくれる場合があります。
災害などで建物が破損した場合は慌てず、まずは業者に相談してみましょう。
ただし「火災保険を使えば、タダ(無料)で外壁の塗り替えができますよ」などの誘い文句で近づいてくる業者には注意が必要です。
※保険が適用されるかどうかには厳しい審査があります。通経年劣化による外壁や屋根の塗り替えに対しては火災保険は適用されませんのでご注意ください。自然災害で火災保険の利用を考えるときには、必ず加入している保険会社の保証内容を確認しましょう。
【参考】火災保険を使って外壁塗装リフォームはできる…?
6. 工事中のトラブルを避ける
アパート外壁塗装をする際に以下のことに注意しましょう
○入居者への告知:工事のお知らせは着工の1週間前には済ませておきましょう
入居者への告知は、必要事項の書面を掲示板に貼り出す方法もありますが、個別に配布する方が確実です。
書面には、塗装工事により迷惑をかけることのお詫びと、協力のお願いを書きます。
・工事の日程:工事の開始日と完了予定日、土・日・祝日に作業が行われるかどうか
・工事車両について:工事車両の出入りがあることや駐車位置
・作業員について:作業員の出入りがあること
・工事中の注意点:窓が開けられないこと、洗濯物を干せないこと、騒音、臭いなど
・工事中のトラブル時の連絡先
地域によっては他にも通達する項目が必要な場合もあるので、業者と相談して通達内容を決めておきましょう。
よく発生するトラブルとしては、騒音や臭い、高圧洗浄時の飛散、塗料の付着などがあげられます。音が出る時間帯、臭いが強い期間などの情報をあらかじめ業者と共有しておき近隣と情報交換しておくことも有効な対策になります。
近隣とは長いお付き合いになる可能性がありますので、できる限りの配慮を心がけましょう。工事前挨拶は基本的には業者に任せて大丈夫ですが、施主本人からも挨拶しておくと安心です。
【参考】知らないと失敗する?外壁塗装でよく起こるトラブル!
7. まとめ
いかがでしたでしょうか。
アパートの外壁塗装は費用がかかるため、塗装の必要があるか迷っているアパートオーナー様も多いと思います。
入居者希望の方が検討する際、賃料、築年数、間取りなど同じ条件の物件で、外観がみすぼらしいアパートと、見栄えの良いアパートの物件であれば皆さん見栄えの良い物件を選ばれると思います。
このようにアパートの外観は入居希望者が必ず確認する部分であり部屋探しに大きく影響します。定期的な外壁塗装リフォームを行って美観を保つことには大きなメリットがあります。
また納得のいく工事が出来るように業者選びも大切です。必ず数社から見積もりをとり、内容を比較し検討しましょう。親身に相談にのってくれる誠実な業者探し…大切な財産を守るための第一歩です。
これから部屋を探している方に良い印象を持ってもらえるよう、アパートのメンテナンスを計画しましょう。